自分が見たいからという単純な動機で作成。良ゲーだと思いますが、RTAには不向 き(タイムを追求するとやたらシビアな操作を要求される上、敵の出現位置などラン ダム要素が多い)なのが残念。
TASVideosに掲載されました。 → fcmoptimで最適化したfcm
タイム短縮のために前方トンボ返りを多用しています。通常、トンボ返りでは後 方にしか飛べませんが、
という手順で前方トンボ返りが可能になります。ただし、壁の側面に棒を引っ掛 けないと前方トンボ返りになりません(上面は不可)。よって、高さ1の足場では前方 トンボ返りができません。操作は一応TASでなくとも可能な範囲ではありますが、 100%成功させるのはちょっと厳しいと思います。
敵を5体倒すごとにアイテムが出現しますが、どのアイテムが出現するかはランダ ムです。巻物(無敵アイテム)を取れると多少タイム短縮が望めるので、必要に応じて 乱数調整を行っています。
このゲームは基本的に1Fおきにしか入力を受け付けず、さらにラグが発生すると 入力受付フレームがずれるようです。一応、入力受付フレームごとに $47 の値がイ ンクリメントされるようなので、それで判定はできると思うのですが、ボタンを押しっ ぱなしにする場合、まれに入力受付フレーム以外でもボタンを押していないといけな いケースがあったりします。そんなわけで慎重を期して全て手動で確認しながら進め たため、かなり追記回数が多めになっています。
ほとんど資料がなかったので、各種調査はほぼ独力で行わざるを得ませんでした。 現状では解析が不十分なので、まだ新テクニックなどが隠されているかも。
スクロール関連:
左図(4面の最初の扉を抜けた直後)は一見すると右図のように前方トンボ返りで左 の壁を登ってそのまま左へ抜けられるように見えますが、実際にはスクロール境界に は見えない壁が配置されているようで通り抜けられません。この見えない壁は
という点で通常の壁と異なります。当初は見えない壁を前方トンボ返りで越えら れれば短縮になるのではと考えていましたが、10万フレーム以上前方トンボ返りを繰 り返しても越えられないので断念しました。一応そのときの ムービーを置いておきます。
このゲームは画面スクロールにちょっとしたバグがあるようです。画面がスクロー ルすべきところでスクロールしないことがあり、その場合上図のように自機が画面外 に出てしまうことがあります(今のところ2面のみで確認)。画面外に出た後はどうも ハマり状態になるようなので、今のところこれが役に立つことはなさそうです。一応 このバグを再現するムービーを置いておきます。
雑多なメモ:
細かく見ると結構癖のあるシステムで、フレーム単位の最適化が一目でできない ケースが多いため、TASにおいては試行錯誤が基本になりそうです。
作成した資料: